NO MUSIC, NO...?

懐かしの洋楽ポップスから最新チャートまでを語るブログです。

坂本九のあの名曲以外にも! アメリカでNo.1になった英語以外の曲

坂本九の「上を向いて歩こう」がアメリカ・ビルボートチャートでNo.1になったことは有名だが、アメリカ人からしてみれば日本語の歌は外国語。ではアメリカのチャートで「上を向いて歩こう」以外に外国語(つまり英語以外)のNo.1ヒットってどれぐらいあるのだろう?ということで調べてみた。

ビルボードの総合チャート(Hot 100)が集計され始めたのは、1958年からであるが、それから約60年、Hot 100チャートの中で英語以外のNo.1ヒットは7曲あった。60年で7曲。これを多いと見るか、少ないとみるか・・・

早速その7曲を紹介していこう。

1."Volare (Nel Blu Dipinto Di Blu)" by Domenico Modugno (1958)


Volare - Domenico Modugno - Nel blu dipinto di blu

 記念すべきHOT100の最初の外国語ソングNo.1は、聞けば誰もが、ああ、あのビール(ほんとは発泡酒)の曲!と納得するこの有名曲。だけどもあちらはジプシー・キングスのカバー。最初にこの「Volare」をアメリカでヒットさせたのはこのイタリア人カンツォーネ歌手、ドメニコ・モデューノであった。

2. "Sukiyaki (Ue o Muite Arukō)" by Kyu Sakamoto (1963)


Sukiyaki Kyu Sakamoto FULL SONG ReEdit STEREO ReMix HiQ Hybrid JARichardsFilm 720p

永六輔、中村八大の名コンビによる誰もが知っているこの曲。しかし数ある”六八コンビ”の名曲の中でなぜこの曲だけがアメリカ人の琴線に触れたのかは正直、謎。

ちなみに2018年に亡くなったスウェーデン人DJプロデューサー、アヴィーチーの遺作アルバム『TIM』(2019)の中の曲でもこの「上を向いて歩こう」をサンプリングされた曲が収録されている。発表されてから50年は優に超えているのに恐るべき影響力!

 

3. "Dominique" by The Singing Nun (1963)


The Singing Nun - Dominique (1963 )

若い世代の人は微妙かもしれないが、この曲もある程度の人はサビを聞いたことぐらいはあるのではないだろうか。ベルギー発のフランス語の曲だそう。2回目のサビのメロディーでコーラスが厚くなるのが美しい。

 

4. “Rock Me Amadeus” by Falco (1986)


Falco - Rock Me Amadeus

 大分、時代が空き・・・いきなりファルコ。音楽の都、オーストリア、ウィーンの出身のアーティストでドイツ語と英語を混ぜたラップで一世を風靡した。曲調はいかにも80年代だが、ファルコの途中で息切れを起こしたようなふざけた調子のラップと貴族っぽいルックスが非常に印象的。40歳という若さで逝去したのは残念だった。

5. "La Bamba" by Los Lobos (1987)


Los Lobos - La Bamba (Original Videoclip)

 もともとはメキシコ民謡。それをメキシコ系アメリカ人、リッチー・ヴァレンスがロック調にアレンジし1958年にヒット。それを同じくメキシコ系アメリカ人のグループであるロス・ロボスがカバーしたのがこのバージョン。

典型的なラテン・ロックのナンバーだが、最後に全員がアコースティックな楽器に持ち替えて演奏するシーンなど見ても分かるように、演奏能力の高さが際立つ。

6. "Macarena" by Los Del Río (1996)


Los Del Rio - La Macarena [ Version Original ]

 スペイン人のデュオ。この頃はアメリカのヒットチャートをよく見ていたので、この曲が14週連続No.1とかだったのをよく覚えている。日本でも随分と流行った。この2人のトラディショナルな風貌と90年代風ディスコ調の曲とのミスマッチが新鮮。

改めて聴いてみるとサビの繰り返しが随分と多く、一聴すると単純そうな曲の構成であるが、アレンジに少しずつ変化を加えていて飽きさせず、しかも中毒性を伴っている。

7. “Despacito” by Luis Fonsi and Daddy Yankee featuring Justin Bieber (2017)


Luis Fonsi - Despacito ft. Daddy Yankee

 この曲のヒットはさすがに記憶に新しい。アメリカのヒスパニック人口の増加に伴ってか、以前のような突然変異的なビッグヒットではなく、この曲の様な多くのヒスパニック・リスナーの一般的な支持によるスペイン語系のヒット曲が増えてきた気がする。

この様な傾向は今後も続いていくのではなかろうか。

 

ナンバーワン80s billboardヒッツ

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