ビリー・アイリッシュについて思うこと。
飛ぶ鳥を落とす勢いのビリー・アイリッシュ。10代の女性アーティストでこれだけ世間を騒がせたのは、私の記憶によればロード以来というところか。
なんかロードは2ndアルバムが随分普通な感じになってしまった気がするが・・・
ところでビリー・アイリッシュ、発言を聞く限りでは10代にしてかなり聡明な様子がうかがえる。大人でも、なんとなく違和感を感じる態度について、ここまではっきりと言語化し、対象化することは難しいのではなかろうか?
そんな彼女の聡明さからしても、彼女が急にスターダムにのし上がったからと言って、急にメンタルが不安定になる、ということはなさそうな気がする。
ビリー・アイリッシュの音楽
ホエン・ウィー・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥー・ウィー・ゴー?
- アーティスト: ビリー・アイリッシュ
- 出版社/メーカー: Universal Music =music=
- 発売日: 2019/03/29
- メディア: CD
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10代にしてこの個性はなかなか立派だと思うけど、サウンド的にそこまで斬新な感じはしない。曲も完璧なトレードマークとなるような傑出した曲もないような気がした。
それでもここまで彼女が世間をにぎわせるのは、彼女のルックスや態度も含めて、新しい10代のアイコンとして、強烈にキャラ立ちしてるからなんだろうな。
彼女を評価するとき、多分アルバムだけを聴いたのでは足らないのだろう。それではもうアルバム・レビューではなくなってしまうが、音楽をやっていないときでも、そのアーティストの発言や一挙手一投足が注目されてしまうのが本当のスターなのだろう。
実際、デビューしてそう時間も経っていないのに次々と大手ブランドとコラボし、日本の村上隆ともミュージックビデオでコラボした。
そういう意味では、ビリー・アイリッシュは本当にいつ以来か分からないぐらいの本当に久しぶりに表れた10代のビッグ・スターという気がする。