NO MUSIC, NO...?

懐かしの洋楽ポップスから最新チャートまでを語るブログです。

【アルバム紹介】マイケル・ジャクソン「オフ・ザ・ウォール」(1979)

このブログもあまりのアクセスのなさにほぼくじけそうになってるが(笑)

さて、気を取り直して、今日紹介するアルバムはこちら。

今日はアルバム紹介というより、この「オフ・ザ・ウォール」のハイレゾ版の音質について触れたい。

オフ・ザ・ウォール

マイケル・ジャクソン自体がひとつのジャンルみたいになってて、意外とちゃんと聞いていない洋楽ファンって一定数いると思う。(かくいう私がそんなタイプ)

 

正直今更「スリラー」とか聴こうと思わないじゃん?

だけどももしあなたが洋楽好きで「オフ・ザ・ウォール」を聴いたことがないとしたら、騙されたと思って一度聴いてみてほしい。

脂の乗り切ったクインシー・ジョーンズのプロデュース・ワークと、その圧倒的なクインシーの音の洪水をやすやすと潜り抜けてみせるマイケルの歌声。

マイケル・ジャクソンは決して声量があるほうだとは思わないが、頻繁に入るフェイクなどのタイミングが完璧で、楽しんで歌っている様子がありありと目に浮かぶ。

エンターテインメント色はのちのアルバムに比べれば薄く、その分、より玄人好みの作品になっていると思う。

 

で、ハイレゾ

ハイレゾ版というのは決して安くないし、ハイレゾ音源を再生する機器もいるしで敷居は決して低くはないと思っているのだが(私はスマホハイレゾ対応のプレイヤー・アプリを入れているだけ)、圧倒的によい音と言われるアルバムがいくつかあって、その代表がこの「オフ・ザ・ウォール」だろう。

色々うんちくを述べられても実際聴いてみるとそんなに違うか?という音響製品やアルバムが多い中、この「オフ・ザ・ウォール」は誰が聴いても、「お?凄いじゃん」となること請け合い。

ひとつひとつの楽器の音、定位が異常にクリアで、いちいち歯切れが良い。素晴らしい楽曲、アレンジの中で複数の音が同時になるが、まったくうるさく感じることがなく、それぞれの音がはっきりと聞き分けれるのに、トータルとしては凄くバランスが取れてるという奇跡。

リマスターにどんな手法を使ったのかは知る由もないが、ひとつだけ言えるのは、アルバム録音当時、相当良い録音環境にあったのだろうな、ということ。元のテープが良くなければ、これだけ良い音になろうはずもない。作曲、アレンジはもとより、録音環境にも相当拘ったのであろうことが容易に想像される。

うーん、私の拙い文章力では、「オフ・ザ・ウォールハイレゾ版の良さが全く伝わらないのが歯がゆい(笑)

私は、ハイレゾ音源には人間には聞こえない周波数の音でも収録されてる、と言われても、それだからと言って本当に音の良さにつながるのか?とそれほどハイレゾを頭から信じている訳ではないのだが、この「オフ・ザ・ウォール」を聴いてしまうと、まあ確かにCD音質とは違う、と断定せざるを得ない。

そんな訳で「オフ・ザ・ウォール」はアルバム単体でも素晴らしい出来でおススメなのだが、このアルバムでは是非ハイレゾ版を一度は聴いて頂いて、本物のハイレゾ体験をしてもらいたい、と思うのである。