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懐かしの洋楽ポップスから最新チャートまでを語るブログです。

【アルバム紹介】KIRINJI「cherish」

 現行メンバーでのKIRINJIの活動が年内いっぱいと聞いて結構びっくりした。ただ解散ということではなく、流動的なメンバーで活動は続けるとのこと。以下、バンド・リーダーのお兄ちゃん(堀込高樹)のコメント。

 

 

弟(堀込泰行)が脱退して、5人編成の(今は1人抜けて4人だが)新生「KIRINJI」としてやっと方向性もバンドのサウンドも定まってきた、と感じていただけに、このニュースには驚かされた。

ただ上記のお兄ちゃんのコメントにもあるようにフレキシブルにやるということなので、これからはバンドの既成概念に捉われず、より兄の理想のサウンドを遠慮なく作り出すことが出来るのだろう。(もっと言えば、サウンドがかなりエレクトリック寄りになってきて、多くの曲で全てのメンバーが演奏を受け持つような曲が少なくなっているとも言える。)

アルバム「cherish」について

一言で言うなら、新生「KIRINJI」のひとつの到達点と言える出来ではないだろうか。

オーセンティックなバンドサウンドにエレクトロニックな要素をまったく違和感なく融合させており、これはこれで兄弟バンド「キリンジ」だった時代に発表した6枚目のアルバム「DODEKAGON」で表現したサウンドの最終進化形態とも言える。

一方で弓木英梨乃のボーカル曲もすっかり新生KIRINJIの名物となり、今回の収録曲は新しいシティ・ポップとして海外でも人気が出そうな佳曲だ。

また新進気鋭のアジア系ラッパーを参加するのも定番化しており、これらの曲ももはやKIRINJIにとって欠かせない要素となっている。

新体制で手に入れた多様性とより完成度の高い音楽。完成度の高いアルバムを出して、これ以上望めない、と解散してしまうバンドがいるが、現行メンバーで手に入れられる最高のレベルまで達した、というのは大げさかもしれないが、少なくもリーダーの堀込高樹はこのアルバムの完成をもって「やり切った感」を抱いたのだろう。

 

KIRINJIの今後。

兄弟時代はメインボーカルは弟だったし、兄自身も決してフロントマンタイプではなかったので、新生KIRINJIはバンドスタイルをとってデビューしたのだろうが、現在ではボーカルも板につき、また思ったより他のミュージシャンとのコラボレーションも活発だったことから、もうバンドの形態を取る必要もない、と兄が思った、というの正直なところだろう。

とはいっても、兄にとってはこれからは適材適所でそれぞれの曲に自由にゲストを呼べるし、ほかのメンバーもそれぞれ独立してやっていたミュージシャンばかりなので、発展的解散、と言っても、さほど嘘くさく聞こえないと思う。

ライブをどうするのかはちょっと想像がつかないが、より自由を得、全ての責任を負う立場になった兄が、次にどんなアルバムを届けてくれるのか今から楽しみである。

 

 

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  • アーティスト:KIRINJI
  • 出版社/メーカー: Universal Music =music=
  • 発売日: 2019/11/20
  • メディア: CD